最近本を読んでない。

本っつっても哲学書、理論書とかを読み始めたのが高校2年生のときで、その時付き合っていたひとが軽々と純粋理性批判を読破して引用できちゃうスペックの高い帰国子女だった。読まないひと嫌いなんだろうなと思って読み始めた。気持ち悪い。

考えないひと嫌いだから、と言って小林秀雄の「考えるヒント」をプレゼント(?)されてフラれたから、それから本の虫みたいに、一語一句意味を調べて、この著者なにが言いたいんだろうな~って考えながら読むようになってしまって、もう著者になっちゃう、憑依されちゃうような日々が続き、辛かった。で、私は?みたいな。

そこで初めて分かった。たぶん、その子が欲してたのは読んだり考えることじゃなくて、自分のことをうまく言葉にできるか、とか、単純にうざくならないことでは。だから、本の虫、憑依、になってるようじゃいけない。(ちなみにその子とは一切連絡を取れないようになった。)

それで大学に入ってからほとんど読まなくなった。

でももう卒業が近くて、書かなきゃいけない、引用しなきゃいけないし、なんとか自分の言葉だって信用できるレベルを保ちながら、書く、みたいなことをしたくて、このブログを始めた。本も読まなくちゃいけないっぽい。紙の活字を見ると吐きそうになるのに。

読むひとなんていないと思うけど。面倒くさいな。うざい。自意識に辟易する。